2023.6.9
Execution Management(業務実行管理)のグローバルリーダーであるCelonis株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 村瀬 将思、以下Celonis)は、日本電気株式会社(代表取締役 執行役員社長 兼 CEO:森田 隆之、以下NEC)が、同社の「2025中期経営計画」に基づくコーポレート・トランスフォーメーション(社内のDX)としてデータドリブン経営の実現に向けた全社変革を推進する中で、Celonisのプロセスマイニングソリューションを活用する変革事例を発表しました。
導入の背景
コーポレート・トランスフォーメーションを積極的に推進するNECは、データに基づく経営のスピード・質の向上と経営資源の全体最適での配分を目指すデータドリブン経営を推進しています。社内のDXを推進する中で業務システムの 変革に取り組み、これまでにも業務システムの整理・削減によるコスト削減や生産性向上を進めてきました。しかし、業務プロセスの改善活動が、業務部門へのヒアリングやリクエストに基づく個別課題に対しての机上での施策立案・効果分析にとどまっていたため、業務プロセス全体の問題特定が出来ておらず改善目標やKPI設定が難しいといった課題を抱えていました。
NECではオンプレミス環境やクラウド環境で稼働する多種多様な業務システムを運用しています。そうした既存の業務システムからデータを迅速に取り込んで業務プロセスを可視化・分析し、データに基づいた業務改善サイクルを確立するため、プロセスマイニングソリューションの導入を検討しました。
ソリューション
プロセスマイニングソリューションの適用対象をO2C(Order-to-Cash)や調達からサプライチェーンまで、多岐にわたる広い範囲で活用することにしました。その選定において、NECは自社内で活用している様々なシステムやアプリケーションとの連携性、および業務プロセスを可視化するまでの迅速性を特に重視し検証しました。Celonisのソリューションは、SAPやServiceNow、Salesforceなど様々なシステムと容易に連携するためのコネクタ(API)が標準で豊富に用意されている点、また、プロセスの可視化・分析のみならず、改善アクションまでを単一プラットフォーム上で実現できる点が評価されました。加えて技術的な課題解決に対するサポートが Celonisによって提供されることも決め手となり、Celonisの採用に至りました。
例えば調達の領域においては、各申請案件がワークフローのどこで遅延しているかを把握するために、これまではシステム運用担当者が手作業でデータ抽出・加工した上で分析する必要がありました。そのため、システム運用担当者への負担が大きく、また分析に時間がかかり各申請案件の担当者がタイムリーにフォローができないことなどの事象が発生していました。処理遅延の未然防止、運用フォローの工数削減を狙い、プロセスマイニングソリューションを適用するスコープとしました。
導入効果
2022年5月から約2カ月かけて、基幹システムの実データをCelonisに取り込みPoV(価値実証)を行いました。その結果、Celonisにより提供されるプラットフォーム上で業務プロセス改善サイクル(可視化‐分析‐改善)が実現できる有効性を確認し、正式に導入を決定しました。それから約1カ月半で適用プロセスの選定、Celonisの導入設計・開発・実装・テストを実施し、2022年10月からCelonisの本番運用を開始しました。
Celonisの動的なレポートとして可視化された業務プロセスの問題点や改善提案をベースに議論を重ね、改善活動につなげるPDCAサイクルの活性化を実現しました。調達領域のプロセスへの適用においては、業務部門による手作業のデータ抽出作業やフォローなどの負荷を大幅に軽減できたことにより、年間で700時間を超える作業時間の削減や大幅な運用コストの削減効果を見込んでいます。
今後の展開
NECでは、今後グループ会社を含めCelonisの適用領域をさらに拡大していく方針です。 CelonisをO2C、調達、サプライチェーン領域からさらに他の業務プロセスへと拡大していくことで、各業務プロセスにおける問題点や課題の解決と、継続的かつ効率的な改善活動の実現を目指します。また既存の業務プロセスだけでなく、新規システム導入時における業務プロセスの定着状況確認、問題点の検出・改善のために活用することも検討しています。
Celonisはこれからも、NECの社内DX推進を強力に支援するプラットフォームとして貢献してまいります。
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Celonisについて
Celonisは、すべての組織におけるデータ活用をサポートしています。市場をリードするプロセスマイニング技術を搭載した「Celonis Execution Management System (Celonis EMS)」により、ビジネスの経営層、ユーザー層のいずれにおいても業務効率性をさらに改善し、顧客満足度を向上させ、また社会においてはカーボンニュートラルという命題の一日も早い実現に向けて、一連のアプリケーション、開発者向け環境であるスタジオ、そしてさまざまなプラットフォーム機能を提供しています。Celonisは、全世界の数千社におよぶお客様にご利用いただいており、ドイツのミュンヘンと米国ニューヨークに本社を置き、世界の20を超える拠点でオフィスを展開しています。詳しくは、https://www.celonis.com/jp/をご覧ください。
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