2022.05.20
この度、日本初となるCelonisユーザーコミュニティCeloUG (Celonisユーザーグループ) を設立し、発足記念の第一回全体会議が2022年4月22日(金)に開催されました。初回はオンラインでの開催となり、15時から17時までの2時間、全国から61名の方にご参加いただきました。どうもありがとうございます。
設立にあたり、初代理事に、近藤 裕司氏(KDDI株式会社 技術統括本部 次世代自動化開発本部 オペレーション基盤開発部 副部長)及び、谷原 一寛氏(パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社 オートモーティブ社 インフォテインメントシステムズ事業部 コネクテッドDAビジネスユニット Android商品開発センター プロダクトマネジメント部 部長)のお二人に快くご就任いただきました。
【プログラム】
開会の挨拶 村瀬 将思 (Celonis株式会社 代表取締役社長)
理事のご紹介 近藤 裕司氏(KDDI株式会社 技術統括本部 次世代自動化開発本部 オペレーション基盤開発部 副部長) 谷原 一寛氏(パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社 オートモーティブ社 インフォテインメントシステムズ事業部 コネクテッドDAビジネスユニット Android商品開発センター プロダクトマネジメント部 部長)
導入事例のご紹介 KDDI株式会社 パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社
Celonis製品アップデート情報 寺田 有汰 (Celonis株式会社 ソリューションエンジニアリング マネージャー)
CeloUG概要と今後の活動 近藤 裕司氏、谷原 一寛氏
まず、弊社代表取締役社長の村瀬の開会の挨拶では、プロセスマイニングはDXの最後のピースであり、日本法人としてのミッションを「プロセスマイニングとData Executionを通じて、人々と社会のパフォーマンスを無限大に解放し、日本企業の競争力強化と持続可能な社会形成に貢献すること」に定めたと紹介しました。今年度を「Data Execution元年」としたいという強い思いを述べました。
村瀬の挨拶に続き、この度、初代理事就任に快くお引き受けいただきましたKDDI社近藤氏、パナソニックオートモーティブシステムズ社谷原氏よりご挨拶の言葉をいただきました。
近藤氏からは、まず自己紹介に続き、Celonisへの想いや期待、そしてユーザー会での活動についての想いを述べられました。その中で、プロセスマイニングの認知度は広まってきているが、成功体験、失敗体験の共有がまだまだ不足していると実感していて、仲間を作り、喜びを一緒に分かち合う仕組みを創りたい。日本文化に適したプロセスマイニングの活用方法が必要と考え、そのためには企業同士はライバル関係ではなく、皆様と一緒に日本を活性化したいと語られました。
谷原氏からは、自己紹介の後、近藤氏同様にプロセスマイニングで日本企業を元気にしたいという想いがあり、そのため当ユーザー会を盛り上げる一員として、理事を引き受けたと話されました。社外のコミュニティも活動・活用し、成功体験やナレッジを共有することや気づきを得て、さらなる進化、深化を目指そうと力強いメッセージを頂戴しました。
両理事のご挨拶に引き続き、自社の導入事例をご紹介いただきました。
近藤氏からはKDDI株式会社の導入事例として、これまでの取り組みと、どこで、どんな課題にぶつかり、解決していったかをご講演いただきました。
プロセスの見える化が目的ではなく、改善のアクションにいかにつなげるかが大事であると述べられ、同社が抱えていた課題は、多くの日本企業でも抱えている課題ではないかと、課題から見えた具体的な取り組みのヒントと、そこからどのように発想が変化したかなどを丁寧に解説いただきました。
そして、以下のように述べられました。
プロセスの可視化することに注力しがちだが、なにを実現したいのかをしっかり考えることが重要である。プロセスマイニングは全体最適を導きだし、欧米は業務プロセスで課題を導きやすい文化であるが、日本企業は縦割り組織で、自部門中心に課題解決をしたいという傾向が強く、プロセスマイニングで導きだされた改善活動を組織の枠を超えて実行することが難しい組織の在り方、文化であり、そのためのなにをすべきか、取り組むべきかの多くのヒントを共有いただきました。
そして、Celonisは、目的を達成するために、分かりやすい数値を目標にし、改善を動かすのに適した技術であるとご紹介いただきました。
最後に、ユーザー会の仲間とともに、この業務改善活動を一緒に進めていきましょうと、締めくくられました。
引き続き、谷原氏から、パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社の導入事例について、目指す姿と課題認識、なぜCelonisなのか?、現時点の進捗と成果、自部門の導入課題、そして最後にメッセージをご紹介いただきました。
目指す姿を実現するアプローチとして、守りのDXでオペレーショナルエクセレンスを実現し、攻めのDXにシフトしていくことを推進していること、また、商品開発の現場では、現場担当者もマネージャーも業務に追われ、いかに業務改善に取り組むかに悩んでおり、その負のサイクルからの脱却を期待し、プロセスマイニングを一つの解決案として導入したと語られました。
現在の進捗について、経営方針に立脚した目標設定とKPIを設定し、Celonisを活用した事業貢献とCS/ES向上のバリュープラン設定についてご説明いただきました。そして、プロセスマイニングにおける適切な運用推進と定着化のために、実施されているチームビルディングについてご紹介いただきました。
そして、以下のように述べられました。
プロセスの見える化により、現在のプロセスがいかに逸脱したカオスに近いプロセスだったのかが分かり、事実に基づくプロセスの見える化は非常にインパクトがあり、改めて課題の重要性に気づかされたことが大きな成果だった。また見える化から、スループット低下要因の仮設に対する分析の観点を洗い出し、分析と見える化を実施したこと、予測モデルの構築と、ここで得た知見について共有いただきました。
そして、3つのフェーズ(導入時、オンボーディング時、定着・拡大)に分けてCelonis導入の躓きポイントとそれぞれの解決案など丁寧に解説いただきました。
近藤氏、谷原氏から苦労や工夫など普段はなかなか聞くことができない話をご紹介いただき、それぞれのご講演の後に、参加者との活発な質疑応答がありました。
続いて、弊社ソリューションエンジニアリングマネージャーの寺田よりCelonis製品のアップデート情報として、6月28日のThe Celonis World Tour 2022 Japanで詳細を説明する予定のマイクロソフト向けのプラットフォーム「Celonis Experience」について、デモも交えて、いち早くCeloUGで紹介しました。
最後に、理事の近藤氏、谷原氏よりCeloUGの概要と活動方針が紹介されました。今後は定期的な全体会議の開催だけでなく、分科会なども企画し、開催していく予定であると述べられました。
次回、第二回CeloUG全体会議は、2022年7月15日に開催が予定されています。Celonisユーザーコミュニティの活動に参加ご希望のユーザー様は以下までご連絡ください。
問い合わせ先:CeloUG事務局(Celonis株式会社内)marketing-japan@celonis.com
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