2023.5.9
CeloUG(Celonisユーザー会)では、2023年3月10日(金)に第4回全体会議を開催いたしました。前回に引き続き、対面式で行われた当会議には、全国から30社60名の方にご参加いただき、活発に意見交換、情報交換が行われました。その様子の一部をご紹介いたします。ご参加くださいました皆様、どうもありがとうございました。
【プログラム】
第一部:15:00~17:00
開会の挨拶 近藤 裕司氏(KDDI株式会社 技術統括本部 次世代自動化開発本部 オペレーション基盤開発部 副部長)
谷原 一寛氏(パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 インフォテインメントシステムズ事業部 IVIシステムズBU 直轄 統括PM 兼 部長)
導入事例のご紹介
Celonis製品・トレーニングアップデート情報 寺田 有汰 (Celonis株式会社 バリューエンジニアリング マネージャー)
グループディスカッション
第二部:17:00~18:00
懇親会
第一部では、理事の挨拶に続き、導入事例の紹介、そして、Celonis製品アップデート情報ではProcess Sphereで使われる新しいプロセスマイニングの手法である、オブジェクトセントリックプロセスマイニングの概要と最新のトレーニング情報をご紹介しました。さらに、前回実施して好評だったグループディスカッションでは、参加者全員が8つのグループに分かれ、議論・情報交換が活発に行われました。
参加者同士の親睦を深め、仲間を作っていただける場として、第二部では懇親会の場を設け、グループディスカッションに引き続き、相互の有益な情報交換、意見交換の場として、ご活用いただきました。
理事の近藤氏、谷原氏より、CeloUG全体会議の昨年の活動の概要の報告と、活動方針が説明されました(昨年のCeloUGの活動の模様はこちらをご覧ください。(第1回、第2回、第3回)。その中で、今後開催を予定している分科会について、技術的なことを取り上げて開催することを、今後検討したいと意見を述べられました。
弊社バリューエンジニアリングマネージャーの寺田より、昨年リリースされた製品のCelonis Process Sphereで使われるプロセスマイニングの手法である、オブジェクトセントリックプロセスマイニングの概要について説明しました。
Celonis Process Sphereは、オブジェクトセントリックプロセスマイニングという学術論を、テクノロジーとして実現することに成功したものであり、プロセスマイニングのゴッドファーザーであり、当社のチーフサイエンティストであるWil van der Aalst博士によると、この分野において、過去10年で最大の変革であり、一歩進んだ変化を象徴していると述べました。例えば、従来のプロセスマイニングでは、オブジェクトの種類ごとにイベントログを作成し、個別に分析を行っていました。しかし、現実のプロセスには複数のオブジェクトが関わっており、より現実を忠実に表すのがオブジェクトセントリックイベントログですが、1つのオブジェクトをケースIDとして選び、平滑化するにあたり、欠陥(Deficiency)、収束(Convergence)、乖離(Divergence)の3つの問題が発生する可能性があります。オブジェクトセントリックプロセスマイニングは、ソースシステムからオブジェクトセントリックイベントログを抽出し、1度もケースIDを振り直すことなく、そのまま可視化し分析します。そして、従来のプロセスマイニングの3つの問題に対処することができると説明しました
続いて、Celonisの無償オンライントレーニングのCelonisアカデミーと公開講座を紹介しました。
前回実施して好評だった参加者全員によるグループディスカッションを今回も実施しました。興味のあるトピックについて参加者から事前アンケートを取り、アンケート結果に基づき8つのグループに分け、ディスカッションいただきました。そして、各グループの代表より、それぞれのグループで話し合われた、課題と解決策のヒントを発表していただきました。
【ディスカッションのトピック】
グループ1&2 : 組織について (ユーザー部門との連携やエグゼクティブの関与など)
グループ3&4 : Celonis製品について (プロセスマイニングをユーザー部門に説明するときの工夫、プロセスマイニング適用に必要なデータ変換の注意点や留意点、トレーニングなど)
グループ5&6 : 人材について (プロジェクトメンバーの選定や育成など)
グループ7&8 : ゴール設定について (プロセスマイニング適応業務の選定など
参加者からいただいたコメントをいくつかご紹介したいと思います。
スモールスタートでも成功体験を積み重ねようと思う。
可視化したものをユーザー部門に見せ、現場の課題感と合っているか、寄り添いながら価値創出に繋げていく。
目的を明確にしてからユーザー部門に臨む。
オブジェクトID(オブジェクトセントリック)の考え方への対応は、非常に有用と思うので、利用したい。
セキュリティの問題、ビジネスを知る人の協力を早期に得て、正しいデータを得るために、ユーザー業務を知る人のアサインを得るようにしたい。
一定の仮設をたてて、経営層含めた意識醸成をしていく。
ユーザーにファンになってもらいCelonisを使ってもらえるように働きかけに力を入れる。
最後に、参加者からいただいた、今後CeloUGで取り上げて欲しいことをご紹介します。
導入事例や工夫点、テクニカルの情報共有
継続的に業務改善の効果を出すためのベストプラクティスの共有
体制作りの成功例の具体的な事例の紹介
時間はあと一時間くらい長くてもよい
ディスカッションのテーマが良かった。次回は業種や導入種別(ユーザー、外販など)で括ってほしい
見える化による課題の見つけ方の共有
次回第5回は7月頃の開催を予定しています。
問い合わせ先:CeloUG事務局(Celonis株式会社内)marketing-japan@celonis.com
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