2021年10月12日、Celonisは昨年に引き続きオンラインイベント「Celonis World Tour 2021 – Japan」を開催いたしました。約500名の方にご参加いただきました。ありがとうございます。
今年はイベントのサマリーを5回に分けてお届けいたします。
第三弾は、Celonisソリューション・エンジニアより講演した、製品・ソリューションセッションの内容となります。
なお、イベント当日の各講演については、こちらよりオンデマンド視聴いただけます。是非ご覧ください。
寺田 有汰(Yuta Terada), ソリューション・エンジニアリング・マネージャー, Celonis株式会社
基調講演の中で出てきた様々な製品のアップデートについて、Celonisエンジニアの立場から説明がありました。
まず、セッション1ではCelonis EMSの5つの機能(リアルタイムデータ接続、プロセスマイニング&タスクマイニング、プランニング&シミュレーション、ビジュアル化&日常業務管理、アクションフロー)のうち「リアルタイムデータ接続」についてソリューション・エンジニアリング・マネージャーの寺田より以下の通り、ご紹介いたしました。
Celonisを用いることで如何にデータと業務オペレーションの実行が連携する、そのポイントとして次の3点からお話しします
ハイパーコネクティビティ
セキュリティ、スケーラビリティ、ガバナンス
ストリーミング/Kafka
まず、①のハイパーコネクティビティについてですが、CelonisはシステムデータやPCでのインタラクションデータ、文章のOCRデータなど、集めたデータをプロセス分析に適した型に変換することをサポートします。とりわけシステムデータについては、Celonisでは様々な基幹システムに対してデータ変換を行うコネクターを用意しています。SAPなどERPシステムに対して、ほぼリアルタイムでデータを更新していくアーキテクチャーを持っています。またカスタムデータについてもお客様のアーキテクチャーに合った形で抽出をサポートする方法を用意しています。デモを用意しているのでご覧ください。(オンデマンド配信参照)
次に②のセキュリティ、スケーラビリティ、ガバナンスですが。セキュリティについては非常に高い水準のセキュリティ標準機能を搭載しており、二段階認証、IP制限をかけてのアクセスの絞り込み、データ暗号化の機能などを持ち、サードパーティによるセキュリティ認証なども獲得しています。スケーラビリティについては、リアルタイムにて高速にクエリ処理を実行するのに対応するアーキテクチャーを用意しています。また、ガバナンスについても、Celonis EMSは一度に数百人数千人のユーザーがアクセスして利用するプラットフォームであり、SSO認証など外部のユーザーコントロールの機能を統合してユーザー管理できるようになっています。適切なユーザーに適切な情報を提供できるガバナンスを実現しています。
最後に基調講演でサプライズ的にご紹介した③ストリーミング/Kafkaです。今回Celonisの一員となったLensesはKafkaというストリーミング処理を実現するオープンソースを簡単に扱うことのできるプラットフォームです。これによりエンジニアがKafkaのストリーミング処理を既存のアプリケーションに実装することが容易になります。CelonisではLensesが持つエンジニアが簡単にデータストリーミングを連携できる機能とCelonisのコネクターを組み合わせて、既存のERPの仕組みとストリーミングデータを組み合わせるところを簡単にできるようにすべく、今統合を進めています。デモを用意しているのでご覧ください。(オンデマンド配信参照)
もともとプロセスマイニングはオペレーションの取り扱いが中心でしたが、それと現実の世界でリアルに起こっているデータを組み合わせたソリューションが今後提供できるということでワクワクしています。
以上、いろいろ見てきましたが、やはり肝になるのはプロセスマイニングであり、如何にデータに業務的な意味合いを付加するか、これをサポートするのがプロセスマイニングだということがご理解いただけたと思っております。
施 瑞(Rui SHI), シニア・ソリューション・エンジニア, Celonis株式会社
本セッションでは、Celonis EMSの5つの機能(リアルタイムデータ接続、プロセスマイニング&タスクマイニング、プランニング&シミュレーション、ビジュアル化&日常業務管理、アクションフロー)のうち「プロセスマイニング&タスクマイニング」と「プランニング&シミュレーション」についてシニア・ソリューション・エンジニアの施 瑞(Rui SHI)より以下の通り、ご紹介いたしました。
業務改善・改革を実施する際には以下の課題点が挙げられます。
業務プロセスの実際の全体像が分からない
問題が発生した時にその根本的な原因が分からない
改善策を考案したものの、その効果に自信が持てず改善を実行できない
Celonisの「プロセスマイニング&タスクマイニング」と「プランニング&シミュレーション」の機能を活用することで、これらの課題を解決できます。
製品・ソリューションセッション1でご説明した「リアルタイムデータ接続」機能で抽出したデータによりプロセスフローを再現したデジタルツインを作り、プロセスのバリエーション(業務フローのパターン)や例外処理の発生などプロセスの特徴を捉え、根本的原因となるボトルネックを見つけ出します。
それに改善シナリオによる自動化や人員再配置を設定してシミュレーションを行い、改善状況をモニタリングし、最善の改善策を合理的に決定します。
実際のシミュレーションをサプライチェーンのデモでお見せします。(オンデマンド配信参照、以下デモの流れ)
各拠点間の物流をモニタリング、それぞれで納期が順守できているかチェック
問題のある拠点について深掘り、Signal LinkとMulti Event Logの機能により複数拠点でのプロセス間の連携をチェックしボトルネックをあぶり出す
タスクマイニングにて納期遅延の根本原因を追究
改善シナリオを作り、自動化の導入などによる改善効果をシミュレーション
シミュレーション結果を基に、改善策により表出した人員配置の偏在について再検討
再検討シミュレーションにより、処理効率化だけでなく人員配置の偏在問題についても改善したことを確認
以上のようにSignal LinkやMulti Event LogなどCelonisのユニークな機能により、合理的な改善を実現し、お客様の「さらなる革新的な企業への変貌」のお手伝いをします。
施 瑞(Rui SHI), シニア・ソリューション・エンジニア, Celonis株式会社
本セッションでは、Celonis EMSの5つの機能(リアルタイムデータ接続、プロセスマイニング&タスクマイニング、プランニング&シミュレーション、ビジュアル化&日常業務管理、アクションフロー)のうち「ビジュアル化&日常業務管理」と「アクションフロー」についてシニア・ソリューション・エンジニアの施 瑞(Rui SHI)より以下の通り、ご紹介いたしました。
Celonisではデータから業務プロセスを分かりやすく可視化するだけでなく、日常業務にインサイトを生かし、更に次へとつながるアクションへと導く機能があります。
Celonisではこれまでの2000件以上のプロセスマイニングの実績を基に様々な業務領域のプロセスを自動化するExecution Appsというアプリケーションをご提供します。
まず1つ目のデモでは見込み客の発掘から売掛金の回収までのプロセス、受注管理のExecution Appにより未処理オーダーの一括処理をダッシュボード上で容易に自動化する事例をご説明します。(オンデマンド配信参照)
次にアクションフローについてご説明します。これはユーザーが思い描く自動化を容易にローコードで構築できるソリューションです。デモでは買掛金Execution Appの中で、メールで受け取った請求書PDFを読み取り、取引先マスターデータ参照しながらデータ補完し、SAPで請求書を作成する自動プロセスに、ユーザーの希望でGoogle Driveへのファイル保管を行うプロセスを自動化に加える手順を示しています(オンデマンド配信参照)。アクションフローは特定のニーズに合わせて迅速かつ簡単にインパクトのある自動化を構築することが出来ます。これにより従業員にとってより付加価値のある業務オペレーションに変革することが出来ます。
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