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The 2022 Celonis World Tour Japan イベントレポート:事例セッション

2022.07.28

各社が取り組むプロセスマイニングを活用した業務オペレーション改革事例

~ The 2022 Celonis World Tour Japan 導入事例 抄録 ~

Execution Management(業務実行管理)のグローバルリーダー Celonisは、プロセスマイニングの対面イベント「The 2022 Celonis World Tour Japan」を2022年6月28日に開催しました。日本国内でもデータを活用した業務オペレーションの効率化に取り組む企業が続々と登場する中、今回のイベントではパナソニック インフォメーションシステムズ、QTnet、Ridgelinez、NIPPON EXPRESSホールディングス、アグレックスの5社が登壇。各社が取り組むプロセスマイニングを活用した業務オペレーション改革の導入事例を紹介しました。

イベントレポート基調講演編は -> こちらから

パナソニックグループ が推進する基幹システムモダナイゼーションの取り組みとCelonisの活用事例

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社 | 製造業 | https://is-c.panasonic.co.jp/

2022 Celonis World Tour Japan - PISC

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社
海外ソリューション事業部 取締役 事業部長
冨江 庄一氏

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社
海外ソリューション事業部
新谷 梨乃氏

パナソニック インフォメーションシステムズは、パナソニックグループが推進する“PX(Panasonic Transformation)”の一環として、SAP S/4HANAの導入による基幹システムモダナイゼーションを進めています。この取り組みを短サイクルで展開するために、導入前・導入後の業務プロセスを定量可視化してオペレーションを見直すツールとしてCelonisを採用。SAP S/4HANAの展開を予定している海外販売会社主要2拠点を対象に、CelonisのPoC(概念実証)を実施しました。具体的には既存のSAPテンプレートの業務データから受注~出荷~入金のプロセスを可視化するとともに、監査ログからアドオンの実行実績を調査しました。その結果、プロセスの変更やキャンセル処理の多さが原因で業務が複雑化していることが判明し、業務改善ポイントの見える化に成功しました。さらに80%のアドオンが削減または共通化候補に挙がりました。このPoCを実施したことにより、Celonisを活用することで網羅的・客観的な現状把握が可能になり、SAP S/4HANAの展開スピードが半減。導入コスト削減にもつながることが分かりました。現在はSAP S/4HANAの地域展開にCelonisの適用を進めており、将来はERPパッケージ以外の業務システム刷新にもCelonisの活用を計画しています。

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社様の講演は、こちらよりオンデマンド視聴いただけます。是非ご覧ください。

大規模基幹システム更新における課題抽出へのCelonis活用事例

株式会社QTnet | 情報通信業 | https://www.qtnet.co.jp/

2022 Celonis World Tour Japan - QTnet

株式会社QTnet
情報戦略システム部 部長
立川 裕俊氏

株式会社QTnet
情報戦略システム部 副長
松田 康一氏

九州電力グループの通信事業者 QTnetは、業務効率化、新施策発案、情報共有を実現するためにデータドリブンな業務システムへの転換を進めています。この取り組みは大きな効果が期待できるものの、業務プロセス改革の実現は難しく行き詰っていました。そこでQTnetは業務プロセス改革を支援するツールとしてCelonisをパイロット導入。システムが複雑化して運用が属人化するという課題を抱えていた一部の基幹業務システムを対象に選定し、システム刷新に備えた現行業務プロセスの洗い出しと課題の抽出・可視化を実施しました。Celonisの導入前は手作業で業務プロセスを可視化し、そこから業務フローを書き起こすという作業におよそ15カ月をかけていました。ところがCelonisの導入後は業務プロセスの分析が自動化され、業務を熟知していない情報システム部門でも現場にヒアリングすることなく業務プロセスの可視化を実現。作業期間はわずか1.5カ月、9割もの工数削減を達成するという効果が確認できました。ただし、Celonisを活用した業務プロセス改革には業務主管部門との調整が不可欠であり、現在は業務主管部門の意思決定者を巻き込んだ検討体制の整備に取り組んでいます。今後はデータドリブンとプロセスマイニングの両輪でDXを推進し、業務の効率化・改善・改革を進める予定です。

株式会社QTnet様の講演は、こちらよりオンデマンド視聴いただけます。是非ご覧ください。

成功要因からみたプロセスマイニング導入について ~社内導入で実践した成功する導入アプローチ~

Ridgelinez株式会社 | 情報通信業 | https://www.ridgelinez.com/

2022 Celonis World Tour Japan - Ridgelinez

Ridgelinez株式会社
COMPETENCY GROUP シニアマネージャー
海老塚 祐史氏

富士通グループのDXコンサルティングファーム Ridgelinezは、「業務プロセスのデジタル化による効果創出を契機に、部門を超えたEtoEのデジタル化、意思決定の高度化を実現させる」というコンセプトを掲げ、DX加速化に向けた業務プロセス改善を推進しています。具体的には「ドキュメントが古く更新がされていない」「スケジュール上、短期間での把握が必要」という状況を踏まえ、複雑化した現状を把握するために、Celonisによるプロセスマイニングを実行して業務プロセスを可視化しました。しかしながらプロセスマイニングを活用するには懸念点や留意点の徹底的な分析が必要になります。そこで効果優先や短期導入、アジャイルでのアプローチ、体制の工夫といった点を重点的に計画を策定したうえでCelonisを導入しました。さらにCelonisの効果を最大限に発揮するために、業務プロセスを可視化したのちに結果に応じたKPIの再設定、改善施策検討とモニタリングを繰り返し、約1.5カ月でボトルネック分析から対応策、改善効果までを実施しました。この社内導入の実践によって、プロセスマイニングの活用による業務プロセス改善を実現する成功要因は「適切なゴール設定」「納得感の醸成」「成功体験の積み上げ」という3つの観点が非常に重要であることが分かりました。

Ridgelinez株式会社様の講演は、こちらよりオンデマンド視聴いただけます。是非ご覧ください。

プロセスマイニングを活用した業務標準化・効率化の推進

NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社 | 運輸物流業 | https://www.nipponexpress-holdings.com/ja/

2022 Celonis World Tour Japan - NXHD

NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社
経理部(PJITS) 専任部長
日下 昌彦氏

NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社
経理部(PJITS) 専任部長
伊藤 友哉氏

国内最大手の物流事業者 日本通運をはじめとするNXグループを統括するNIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は、経営計画で掲げる長期ビジョン「グローバル市場で存在感をもつロジスティクスカンパニー」の実現に向け、デジタル化されたグループ・グローバル経理基盤の構築を推進しています。その一環として立ち上げた「プロジェクトITS」では、IFRS(国際財務報告基準)導入、TAX(連結納税・海外税務)対応、SAP(グループ経理基盤)導入に取り組んでいます。このうちSAP導入については現在、NXHDと子会社120社にSAP S/4 HANAを導入するとともに、BPOセンターに子会社経理業務を集約する取り組みを進めています。わずか1年という短いスケジュールで取り組まなければならないことから、経理業務プロセスの標準化・効率化を推進する手段としてCelonisを導入しました。2022年1月に子会社のSAP稼働に合わせてCelonisを稼働させ、23年1月までに全120社がCelonisの分析対象会社となる予定です。業務設計・システム導入の過渡期において、通常業務と並行して業務プロセスの改善に取り組めているのは、Celonisで可視化・分析できているからこそだと感じています。将来的には国内外を問わず、NXグループ全体でCelonisを活用していく予定です。

NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社様の講演は、こちらよりオンデマンド視聴いただけます。是非ご覧ください。

プロセスマイニングの活用により、受付・登録業務の全体像を把握し業務効率を最大化

株式会社アグレックス | 情報通信業 | https://www.agrex.co.jp/

2022 Celonis World Tour Japan - Agrex

株式会社アグレックス
ビジネスプロセスインテグレーション事業本部 ビジネスマネジメント事業部
ビジネス変革サービス部 エキスパート
田島 進氏

TISインテックグループの中核企業であるアグレックスは現在、業務の最適化に取り組む「BO事業」、ビジネスプロセスを効率化する「IP事業」、ビジネス環境の強化を目指す「BDI事業」という3つの事業領域に注力し、顧客企業のDXを支援しています。近年は多種多様なツールが登場していますが、それらを適切に導入して「あるべきDX」を実現するには、まずはじめに「業務プロセスの再構築」が必要になります。複雑に入り組んだ業務を徹底的な可視化・現状把握し、可視化されたプロセスと「あるべきプロセス」のギャップを洗い出し、課題解決対応策を検討して最後に対応策がもたらす効果を精査するという4つのステップを踏むことが重要です。しかし現在の業務プロセスは複雑になりすぎており、見えている業務範囲での改善だと効果は限定的です。かつ業務全体のプロセスを可視化して改善・再構築することは難しく、これがDXが進まない原因です。これを解消するのがプロセスマイニングです。当社はプロセスマイニングツールにCelonisを採用し、当社のビジネス変革サービスと組み合わせて現状把握・解決策検討に役立てています。例えば、大手金融機関の受付・登録業務を可視化するためにCelonisを導入。人が見つけられなかった複数の改善ポイントも発見できるなど、想定以上の効果が得られました。

株式会社アグレックス様の講演は、こちらよりオンデマンド視聴いただけます。是非ご覧ください。

イベントレポート基調講演編は -> こちらから

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