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「Celonisワールドツアー2023 – 東京」開催—Celonisの最新技術がもたらす「次世代の生産性」とは?
イベントレポート第二弾

2023.7.7

2023年6月13日、ホテル雅叙園東京で「Celonisワールドツアー2023 – 東京」が開催されました。このイベントでは、プロセスマイニングのマーケットリーダーであるCelonisが、その最新のテクノロジーと日本のユーザー事例、そしてパートナー企業と今後進んでいく道筋を解説するものです。本稿では、各セッションのエッセンスを紹介します。なお、イベント当日の各講演については、こちらからご覧いただけます。

複雑な保険契約管理業務をCelonisで抜本的に変革

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ここからは、日本のCelonisユーザーの皆様のお話をうかがっていきました。

まずはアフラック生命保険株式会社 契約サービス部門変革推進トライブ トライブリードの大須賀 誠様が、基調講演において二見様が紹介した同社の取り組みについて、より具体的な内容や成果を紹介しました。

同社はCelonisの導入に際し、ドイツのCelonis本社や先進導入企業を訪問し、成功の要諦を学んだといいます。それをもとに、初期段階からIT担当者だけではなく、各領域の業務担当者もアサインした部門を立ち上げました。大須賀様は「業務を可視化・分析するにあたって、“感覚的に” 課題を検知できる業務側の担当者と、その業務の分析のためにどういうデータが必要なのかが瞬時に分かるIT側の担当者でツーマンセルのチームを組みました。さらに、そこに伴走するCelonisのサービスチームを加えスリーマンセルで業務の改善事例を立案し、業務部門へ提案する進め方を採用しています」と説明します。また、Celonisの支援を得た改善活動は、基調講演で村瀬が紹介したフレームワークにのっとって進めているそうです。

Celonisが提供した価値の一例として、保険金請求の書類発送業務があります。年40万件の改善機会を特定し、その内の2.8%をわずか2カ月で改善できました。判断基準の変更というクイックに対応できるものを、まずは実施したといいます。データ分析の専門家がいないチームでも、短い期間で分析から価値を実現するためのアクションが実行できるのです。

Celonisで推進するデータドリブンな業務改善サイクルの確立

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次に登壇したのは、日本電気株式会社(NEC) コーポレートIT・デジタル部門 経営システム統括部 上席プロフェッショナルの松島 宏明様です。基幹業務のDXに取り組む同社では、データに基づく経営のスピードと質の向上、経営資源の全体最適な配分を目指すデータドリブン経営を推進しており、業務改善サイクル(PDCA)の確立を目指してプロセスマイニングの導入を決めました。

これまでも業務プロセスの標準化やBPMツールによる可視化などによって生産性向上を図ってきましたが、業務部門へのヒアリングやリクエストに基づき、机上で施策を立案していたため、業務プロセス全体の問題特定までは至らず、目標やKPIの設定が難しいといった課題を抱えていたのです。

NEC様はまず、社内でプロセスマイニングがもたらす価値の認知を広めようと、Celonisを活用して「間接材購買領域における業務効率化」「新システムの導入定着モニタリング」の2つでQuickWin事例を生み出しました。

松島様は、Celonisを活用したデータドリブンな業務改善サイクルの構築を進める上で、意識していることを語りました。

「CIO直下にCoE体制を作り、経営に寄り添いながら信頼関係を構築していくこと。活動を短いサイクルで回して小さくてもアウトプットを出し続けること。可視化しただけで満足せず成果の創出にこだわること。この3点を意識しながら取り組んでいます」

次世代の生産性を実現するオブジェクトセントリック・プロセスマイニング

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続いては、次世代プロセスマイニング「オブジェクトセントリック・プロセスマイニング(OCPM)」を紹介するプロダクトセッションに移ります。このセッションでは、デモと実例を交えて、Celonisが「次世代の生産性の実現にもたらす価値」を紹介しました。

Celonisのバリューエンジニアリング本部 本部長を務める新谷 卓也は、従来のプロセスマイニングの限界について、ショッピングサイトにおける注文業務を例に説明しました。これまでの手法では、1つのオーダーで複数の倉庫からピッキングして別々に配送する場合、配送が同時並行で行われていることを表現できないため、注文書別に納期遵守率を分析・可視化することができません。

一方でOCPMなら、これまで使われてきたケースIDを包含する上位概念のオブジェクトに基づいてビジネスプロセスをモデル化できます。OCPMでいうオブジェクトとは、実際のビジネスプロセスを動かすために必要なモノやコトを表したデータです。

新谷は「オブジェクトを定義するのは労力のかかる作業です。Celonisでは10年以上にわたり築いてきたノウハウに基づいて、業務で使用されるオブジェクトを定義・テンプレート化して、利用可能にしています。システムのログをマッピングするだけで、Celonis EMSプラットフォーム上で動く各種分析アプリケーションを使い、可視化や分析を容易に行えます」と説明し、次のユーザー事例セッションへとつなげました。

-> イベントーレポート3はこちら

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