2021.04.16
BD(Becton Dickinson)がCelonisのプロセスマイニングを利用して財務の滞りなき業務執行を実現 BDはCelonisを導入した当初、プロセスの健全性を把握し、受注から現金化、売掛金、買掛金の各プロセスのボトルネックや資金運用機会を把握したいと考えていました。 Celonisはこれまでのシステムとは全く異なる種類のシステムであり、情報を分析する方法も異なります。単純なダッシュボードやメトリクスではなく、それらのメトリクスの根本的な要因をCelonisが可視化することにより、担当者は摩擦が生じている領域を洞察することが可能になります。 BDは65,000人以上の従業員と複数のERPシステムを擁する世界最大級の医療技術企業です。Celonisは、生産性の向上や経費削減などの分野において、数百万ドル規模の収益改善チャンスを可視化するのに貢献しています。 私たちは、いくつかの摩擦ポイントに焦点を当てて変更を加え、投資対効果を高めると同時に、Celonisがエンドツーエンドのプロセスにもたらす能力を示してきました。 例えば、以下のようなものです。
見逃していた現金の割引機会を発掘する Celonisの分析では、買掛金処理プロセスの中でこれまで逸失していた現金割引機会というBDのビジネス上の課題が浮き彫りになりました。その結果、値引き損失の大部分を占める少数のベンダーを特定し、逸失が発生している理由、そして、どのように変更を加えればよいのかを割り出し、将来的に運転資金をより有効に活用できるようになりました。これは、レーザー・ターゲティングのように、プロセスマイニング技術が問題の根本原因を特定することを可能にしているのです。
事前の可視性で内部監査を加速 内部監査は企業にとって必要な内部統制の仕組みですが、時間がかかり、細部にまで気を配る必要があります。当社では、監査プロセスにCelonisを適用し、リスクと機会を有意義に可視化する方法を模索してきました。 当社のチームはCelonisのプロセスマイニング技術を使用して、調達から支払いまでのビジネスプロセスとベンダーマスターのビジネスプロセスを分析し、監査のフィールドワークに先立って取引の全容を把握しています。このデータを分析することで、リスクベースのシナリオを特定してレビューを行うことができるようになり、結果的に付加価値の高い業務を行うことができるようになりました。 また、内部監査では会社のプロセスと機会についても深く考察します。この際の考察とCelonisの技術を組み合わせることで、当社のビジネスにとって重要な機会となる領域を特定することができます。Celonisはこれらの機会をハイライトして可視化することができます。 問題点を明確にし、社内の「神話」を実際の事例や事実に変換し、その影響を定量化する上で、Celonisが特に役立っています。内部監査のユースケースはまだ初期段階ですが、今後多くのチャンスがあると考えています。 滞りの無い財務執行を実現するBDプロセスマイニングの未来 Celonisはエンドツーエンドのプロセスを可視化し、部門と責任領域の連携を実現します。 通常、継続的な改善機会が1つの領域に集中しているのに対し、Celonisは、サイクルタイム、リワーク、その他の要因に対する相対的な影響を含め、あらゆる領域の機会を浮き彫りにすることができます。 上流の問題や下流の影響をより深く理解することは、変更管理と真のビジネス成果を促進するための重要な要素です。 BDは、このような取り組みに力を注いでいます。新しいシステムの導入には時間がかかりますが、プロセスデータを理解することは、プロセスの改善を可能にする上で非常に重要であると考えています。
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