2022.09.12
皆さんはじめまして。Solution Engineerチームにてインターンをしている大松です!
Celonisには2021年の3月から現在まで約1年半ほど在籍しており、普段はCelonisのグローバルチームと連携をして、Celonisの最新のソリューションをお客様にデモするための環境の整備や、自動化のユースケースの作成などを担当しております。
今回、世界初のプロセスマイニングサマースクールがドイツで開催されるとのことで、このイベントに参加をしてきましたので、私の体験談を共有させていただきたいと思います!
まずは、イベントの概要です。
場所はドイツの最西端のアーヘンにある、アーヘン工科大学で行われました。この大学はプロセスマイニングの父と言われるWil教授がいらっしゃる大学で、Celonis創業メンバーの母校でもある大学です。
プログラムの内容としては、著名な研究者や実務家を招き、プロセスマイニングの最先端の研究領域全体にキャッチアップすることを目的とするセッションが、7/4から7/8の5日間に渡って実施されました。
参加者は主にプロセスマイニング領域を専門とする博士課程の学生でしたが、中には実務でプロセスマイニングを使っている方も多く参加していました。Celonisを毎日触っている方も多くおり、生のユーザーの意見を聞けて興味深い経験もできました。
日本からは私と一緒に参加をした友人の3人だけが参加しており、多くはヨーロッパの大学の学生や実務家といった構成でした。
このイベントの主催はIEEEのTask Force on Process Miningと、アーヘン工科大学です。
IEEEは世界最大規模の電気・情報工学分野の学会で、さまざまな規格などを定めているような組織です。
また、このサマースクールにはCelonisも協賛をしており、会場にはCelonisのブースなどもあり、プロダクトチームのメンバーとも話す機会がありました。Celonisのグローバルのメンバーと初めてface to faceで話す機会だったので、非常に刺激を受けました。
1週間のセッションの内容についてです。
月曜から金曜までの5日間でしたが、月曜から水曜の前半はアカデミックの中でも特に技術的な内容について講座があり、後半の水曜から金曜までは、その基礎研究をどう現実の社会に利用するのかといった話がされました。
技術的な部分では、プロセスマイニングの概念を確認したあとに、プロセスをいかに可視化するかなど、プロセスディスカバリーについてや、そのプロセスの適合性を計算して評価する方法であったり、それらのデータをいかに処理するかといった内容を学びました。自分はこれまでプロセスマイニングのアカデミックの部分には触れたことがほとんどなかったので、難易度は高かったですが、予習などを行い、なんとか食らいついていったという感じです。
後半の現実社会への応用では、プロセスマイニングを使って現実のプロセスを改善していく方法を、実際の実務家の話を交えながら学びました。その中の一つのセッションでは、Lars博士も講演しており、非常に興味深いお話をされていました。Lars博士は、以前ドイツSIEMENSに在籍しており、DXに対するプロセスマイニングの活用を語らせたら世界一との呼び声が高い方で、現在はCelonisにてCOE(センターオブエクセレンス)チームを率いられています。Lars博士には最後に質問をする機会があったのですが、最初は緊張しましたが、実際に対面してみると非常に話しやすい方で驚きました笑
そんな内容のセッションを1週間聞いた私の感想ですが、
学んだことや受けた刺激などはたくさんあるのですが、シンプルにまとめると、大きく2つあると思います。
1つ目は、プロセスマイニングは新しい学問だからこそ、現在進行形で進んでいて面白いという点です。
プロセスマイニングの世界を一通り学べるセッションでしたが、その中でも、「このポイントはまだ技術的に解決されていない」であったり、「まだ利用はできないが、この方法がうまくいきそうなので研究している」といった部分がたくさん紹介されており、今後のプロセスマイニングの可能性を感じるとともに、そこに自分もキャッチアップしていきたいと強く感じました。
2つ目は、シンプルにCelonisってすごいなという点です。
Celonisは商用向けのツールなので、最先端の研究内容が発表されているような今回のアカデミックなセッションを聞いて、このような感想を強く持つとは思っていなかったのですが、改めてアカデミックの世界を知った上で、Celonisの秀逸さを感じる結果になりました。
特に、アカデミックの最先端の研究成果を、ビジネス価値を生み出すプラットフォームのなかに落としこみ続けている点が唯一無二だなと強く感じました。
自分はこれまで、アカデミックと商用ツールの間にはある種、機能やテクノロジーのレベルなどにおいて壁があるのが普通だと思っていたのですが、Celonisは、アカデミックの最先端の研究を、うまい具合に選び取り、磨き上げた後に取り込んでいることが理解でき、ただただ凄いなと感じました。
アカデミックの研究分野といっても広く、
プロセスの表記方法 (Accepting Petri Nets, DFG…)
データ処理
タスクマイニング
オブジェクトセントリックデータモデル
など研究は日々すすんでいますが、それを「ビジネス価値」を創出するという文脈で取捨選択し綺麗に取り込んでいるのがCelonisだと思います。
Celonis以外のツールを使ってみる機会も1週間の中でありましたが、使いやすさ、わかりやすさと、最先端の研究成果の取り込み具合はCelonisがダントツで優れていると感じました。
例えば、これまで当たり前に使ってきたバリアントエクスプローラーひとつをとっても、その凄さに驚きました。
上の図の左下にあるのがプロセスを表現する方法の3つの例なのですが、まず、Celonisではアカデミックの世界ではたくさんのプロセス表記方法がある中で、特にビジネスユーザーが理解しやすい、表記方法だけが使われておりわかりやすいです。
また、アクティビティがみやすく縦に綺麗に整列して表示されていたり、表示するバリアントを増やすと、それが超高速で処理されて描画されます。
この処理の速さも他のツールを知ってみて驚いたポイントです。
このように、アカデミックの研究成果を
専門知識がなくても使える
使いやすいUI・デザイン
超高速・高い安定性
簡単なデータ準備
プラットフォームの中に落とし込んでいる点で、Celonisの強さを感じました。
以上がCelonisインターン生がプロセスマイニングのアカデミック最先端の現場をのぞいてきて感じた感想になります!最後まで読んで頂きありがとうございます!
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